甲状腺ホルモン検査の勧め
甲状腺ホルモン検査の勧め
甲状腺は前頸部にある蝶の形をした臓器で、身体全体の代謝や成長に関係した甲状腺ホルモンT3、T4を分泌する重要な働きをしています。甲状腺ホルモンが増加した機能亢進症(こうしんしょう)では、体重減少、頻脈、発汗増加の症状を、機能低下症では無気力、易(い)疲労感(ひろうかん)、浮腫、寒がり、体重増加、記憶力低下、不妊、流産などの症状を呈(てい)しますが気づかれにくいこともあります。人間ドックでの検査では約10%に機能異常が発見されると報告されています。機能低下で最も多い慢性甲状腺炎(橋本病)は女性で10人に1人、男性で40人に1人と言われています。機能亢進症(バセドー病)は1000人あたり0.2~3.2人と言われています。甲状腺中毒症では命に関わる甲状腺クリーゼとよばれる状態を起こすこともあります。人間ドックでは下垂体から分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)と甲状腺から分泌される遊離T3と遊離T4のホルモンの3種類を測定し診断します。健診で甲状腺腫を指摘されている方、甲状腺機能異常が疑われる症状のある方、家族に甲状腺疾患のある方、妊娠を希望されている方は是非検査をしてください。
厚生連滑川健康管理センターでは、健診時に甲状腺ホルモン検査をオプションで検査(令和7年4月開始・当日申込可能)できますので是非ご利用ください。