血管造影検査は、腹部の太い血管に造影剤を流して、X線撮影をすることにより、肝臓や腎臓、胆嚢、腸などの腹部臓器の血管の状態を詳しく調べる検査です。
当院では、肝臓がんに対する診断や治療が多く行われています。
肝臓がんは、新生血管から多くの血液が供給されるので、造影剤がたくさん流入することで診断することができます。またそれを利用して、足の付け根の動脈からカテーテルを挿入し、肝臓内の腫瘍を栄養する細い動脈までカテーテルを進め、そこから抗がん剤を入れ、動脈の血流を遮断し、腫瘍細胞を壊死させる治療を行っています。
腹部血管造影検査と同時にCTを撮影する方法も採用され、とくに肝臓がんの詳しい診断に有効とされています。
血管撮影装置