MRI(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)とは、磁力と電磁波の力によって、人体の断面像を撮ることができる画像診断装置です。
検査にX線は使用しないので放射線被曝の心配はありません。頭から足先まで全身の検査ができ、生体組織を構成する水や脂肪等のわずかな違いを明らかにすることで非常に精度の高い検査を行うことが可能です。
人体のあらゆる方向の断層像が得られる、造影剤を使わなくとも血管像を描出できるなどの特徴を持っています。
同じような断層像を撮るCT装置とは異なった情報が得られ、CT、MRIそれぞれに得意とする分野があるので、病気の種類や部位により使い分けられています。
当院ではGEヘルスケア・ジャパン株式会社製 SIGNA™ Pioneer 3.0テスラが稼働し、様々な検査に対応しています。
検査を受けられる患者さんは、身に着けている金属類を全て取り外し、検査衣に着替えていただきます。筒型(内径約70cm)の装置の中に寝ていただき、検査中は身体を動かさないでください。撮影中に痛みは伴いませんが、道路工事のような大きな機械音がします。
検査によっては造影剤という薬品を静脈注射することや、腹部や胸部の検査では数秒間の息止めを繰り返すこともあります。
検査時間は検査内容により大きく異なり、15分から1時間程度かかる検査もあります。
・心臓ペースメーカーや体内埋め込み型人工装置のある方は検査ができません。
・磁力使用の義歯(インプラント)は検査ができない場合があります。
(検査をご希望される方は、かかりつけの歯科医師にご相談ください。)
・閉所恐怖症の方は装置の形状上、検査ができない場合があります。
・また、妊娠の可能性がある方も必ずお申しつけ下さい。