当院は昭和20年7月「富山県農業会第2病院」として開院して以来、滑川市はもちろんのこと現富山市水橋地区・魚津市の一部地区を医療圏として、地 域住民の基幹病院として市民の皆様方に愛されている病院であります。昭和50年4月からは、より地域住民に沿った医療提供ができるよう「富山県厚生農業協 同組合連合会滑川病院（厚生連滑川病院）」に改名され現在に至っております。当院は滑川市唯一の公的病院であり、そのため市民病院的役割が強く地域の救急 指定病院として、また高度先進医療提供ができる専門病院としての役割を担っております。ほかに当院の特徴として予防医学の重要性を認識し、管理運営を行う 「健康管理センター」を有していること、また精神科病棟（68床）を有しており地域の1次、2次総合病院（279床）として機能しております。
病院理念にも掲げてあるように安全で安心な医療を提供することはもちろんの事、住民の皆様に信頼され、アットホームな愛される病院作りを目指しております。

今、日本はこれまでにないほどの急速な勢いで高齢化社会を迎えております。とりわけ富山県、また滑川市では高い高齢化率を来しております。 それに伴い医療も刻一刻と変化しこれまでの病院完結型の医療では対応できなくなってきております。国は医療と介護の連携、住まいを中心とした生活支援・介 護予防ができる地域包括ケアシステムをイメージしております。急性期は病院で、その後は亜急性病棟や長期療養型病院、最終的には在宅や外来にて医療提供が できるよう機能分化を考えております。当院は1次・2次救急指定病院としての高度医療及び専門的医療を提供し高齢化に伴う全人的医療を目指して医師・看護 師等医療関係者の充実、高度医療設備の整備等順に行っていく所存でありますが、まだまだ不十分で住民の皆様方にはご迷惑をおかけしております。
地域医療との連携を重視し、地域医師会との勉強会・講演会等を通して病・診連携を促進しこれまで以上に地域医療に沿った医療提供ができればと思っております。
病院職員一同、安全な医療提供と地域住民に愛される、好まれる病院作りを目指してこれからもがんばっていく所存であります。皆様方のこれまで以上のご理解・ご指導等よろしくお願いいたします。

平成26年4月

富山県厚生農業協同組合連合会滑川病院長　南里　泰弘