桜の花も散り、新緑の葉が目にまばゆい季節となりましたが、皆様方におかれましては、いかがお過ごしでしょうか?
富山県厚生連は発足後、今年で80年を迎えることとなり、農協組合員はもちろんのこと、地域住民の健康増進に予防から治療に至るまで深くかかわってまいりました。厚生連滑川病院においても創立72年を迎え、国が進める地域包括ケアシステムに向けて、平成27年1月から地域包括ケア病棟を開設し、現在急性期病棟との連携をより一層密にし、急性症状で入院された患者様が、自宅復帰に向け、あるいは介護施設等への復帰に向けてスムーズな移行ができるよう鋭意努力しております。
医療の進歩はここ数年目覚ましいものがありますが、医療技術・医療器械の高度化のみならず医療にかかわるすべての職員が、ホスピタリティの心を持って患者様に接することの重要性を意識し、患者様が納得され満足される医療を目指しております。職員の技術習得はもちろんのこと、当院では就労環境設備、すなわち働きやすい環境作りが医療安全にもつながるものと考えて取り組んでおります。皆様のご理解とご支援の方よろしくお願いいたします。
また当院の健康管理センターにおいては、健診業務も順調に推移しており、今年度から一泊二日人間ドックコースの開設に向けて準備しており、これからも農協組合員、滑川市民のみでなく多くの皆様方に積極的に利用していただければ幸いです。
新年度を迎えて職員一同、心新たに頑張る所存でおります。当院においても、新たに健康管理センターのセンター長として山本正和先生、小児科の常勤医として馬瀬新太郎先生、また眼科医師として宮越茉莉先生を迎え、各科医師も一新しております。診療科のみならず新たな看護師、薬剤師、理学療法士、事務職員等の若人が多く入所して新しい息吹で満ち溢れております。新社会人においては、まだまだなれない面も多々あり、皆様方にはご迷惑をおかけすることも多いかと存じますが、一生懸命頑張っておりますので暖かい気持ちで見守っていただければと存じます。
最後になりましたが、厚生連滑川病院はこれからも滑川市民を中心に地域医療を守っていく中核病院として、地域連携室を通して医師会の先生方、近隣の慢性期病院、介護施設の方々と密なる関係を構築して更なる連携を目指してまいります。
まだまだ至らぬ点も多々あるかと存じますが、よろしくご指導・ご鞭撻いただければ幸いです。
平成29年5月
富山県厚生農業協同組合連合会滑川病院長 南里 泰弘